自分がもし、ガーデンデザイナーとしてクライアントに提案する立場になったとしたら、その人に対して徹底的にリサーチすると思います。その人のことを、どういうバックグラウンドがあって、どういうものが好きでと細かくリサーチしたうえで、提案をするんじゃないでしょうか。だからクライアントによって、提案はどうしても変わってしまいますよね。ただ、自分的にこういうのがおすすめですよ、という視點でしたら、木がいっぱいある庭を提案しますね。若干「森なのかな?」と思うんだけれど、よく見ると一本一本ちゃんとお手入れがされている感じが僕はちょっと気になっています。
あとはやっぱりお花がたくさんある庭ですね。近所に、どの季節に前を通りかかってもどこかにバラが咲いている庭があるんですが、きっとバラの特性を熟知されていて、花のない時期がないように配慮されているんだろうと思うんですね。そういう庭は素敵です。ぱっと見、整いすぎているより、ちょっと枯れている子や枝がピョンッと飛び出している子がいるのはいいんです。それでいて配置がデザインされていて、空間全體に一體感があるような。計算されていないように見えて、計算されている。難しいですが、そういう世界観のある庭が素敵だなと思います。